議事録
2024年労働条件闘争最終報告
2024年労働条件闘争は4月23日の執行委員会で妥結の確認を行い、5月14日、法人との第5回団体交渉(東かがわ市交流プラザ開催)にて妥結に向けての協議・確認を行いました。同時に緊急調査した「法人回答に対する組合員の生の声」を届けました。法人窓口からは「経営者としての判断であり、決して従業員を軽んじているというわけではない」と理解してほしいという旨の返答がありました。
協定書については修正を重ね、近日中に協定書最終案(添付ファイルをご確認ください)を交わす運びとなりましたので、今年の労働条件闘争は妥結とし、一区切りとさせていただきます。
今年の交渉を振り返ると、十分な根拠資料を準備しましたが、回答は当初から大きく変わることはありませんでした。特に待遇面については他業種との差が広がり、人材確保の面でも不安が大きくなりました。
また、成果として要求通りとはなりませんでしたが、各項目において一定の成果は得ることができたと考えています。当初から訴えている定年延長が動き出したこと、時間給基準表の上限が引き上げられたこと、退職金制度など少しずつではありますが改善されています。
法人は「いいサービスを提供しましょう」と言います。これは組合としても同じ考えです。そのためにも、まずは職場環境を良くしないといけないと考えていますので、これからも皆様の声を届けていきたいと思います。まだまだ積み残している課題がたくさんありますが、これからも瑞祥会やルボアで働いていることを誇れるよう一緒に頑張っていきましょう。
賃金引上げについて
「正規職員組合員 平均8,658円(4.2%)、パートタイム組合員 時給50円(4.9%)の引き上げ」
これまでにない賃上げを獲得できたとはいえ、改善支援手当が基本給に含まれることになるので、実質約2号俸程度の引き上げとなりました。なかには実質数百円、マイナスになった方もおり、決して満足する回答とは言えません。ただ、基本給が増えた(改善支援手当が基本給に含まれた)ことにより、賞与や退職金の増額に繋がるということをお伝えしておきます。
ちなみにUAゼンセンに加盟している他労組は、正社員 月額平均15,904円(5.33%)、パート 時給平均65.6円(6.02%)の賃金引き上げられ、昨年を上回る妥結水準となっています。
手当の改正について
「通勤手当について(正規職員組合員、パートタイム組合員)入社日から支給する」
賃金制度について
「初任給基準表を改正し、1級職員については2023年10月にさかのぼって適用し、その差額を2024年6月賞与支給時に支払う」これは昨年10月の最低賃金改正に伴い、法人内最低賃金が158,200円に改正されたためです。この額は他業種と比べてもまだまだ低い水準です。人材確保、定着のためにも賃金の底上げが必要です。
また時間給基準表については、それぞれの職種で上限が100円上がることになります。
年次有給休暇について
「すべての職員が年間8日間取得する」
定年制度および定年後再雇用制度について
「2025年度より定年延長を段階的に導入し2033年度に65歳定年とする」
まずは段階的ではありますが、定年延長が導入されることになりました。組合は人員確保のためにも早期の65歳定年導入を求めて交渉を行いましたが、今賃闘のなかで合意に達することができませんでした。引き続き早期導入および定年後再雇用制度を含めた60歳以降の働き方や賃金体系、職務内容、実施スケジュールなど制度作りを労使で協議し、合意形成を図っていきたいと考えています。
退職金制度について
「1級であったものが2級となった場合には、法人において介護福祉士受験資格を取得するために要した期間を勤続期間に算入する」(上限3年)
過去1級として入職し、2級となった在職中の職員についても対象となることを確認しています。
残業代の支払いについて
「労働基準法第24条、規程に則り、申請に基づき1分単位で支払う」
法人から「むだ話をしていたら・・・きちんと管理させてもらう」という話もあり「ノーワークノーペイ」という文言が追加されました。これは当たり前のことなので、わざわざ記載しなくてもいいのではと思うのですが、きちんと働いた分は支払うということなので、対象になった際は申請して問題ありません。