議事録

2025年度第6回団体交渉を行いました(賃闘報告)

2025.03.30

2025年度の第6回団体交渉を3月28日18時30分よりサンパール白鳥にて開催しました。

交渉材料が少ない状況ではありますが、事前に書面にて物価上昇のなか毎月の賃金が上がることが重要とし、また理事長へ組合員の声を届けたうえでの交渉となりました。

 

賃上げの申し入れ、組合員の声(2025.3)

 

賃闘回答書(2025年度第6回団交3.28)

 

結果として賃金の上乗せは実現せず、厳しいものとなりました。「経営判断であり、今後交渉を継続しても変わる可能性はない」というということです。組合員の皆さんの声を届け続けましたが、理事長には響かずとても残念です。

法人側窓口は、人財確保について困難になってきていることを問題視しており、さらなる待遇改善は必要であるという考えですが、今交渉において三役・法人窓口も新たな交渉材料がないという結論に至りました。

配偶者の扶養手当については再考を求めました。持ち帰りとなっています。

また、付帯事項(賃金以外)については、労使で協議を継続し職場環境を良くしていきましょうということでまとまりました。

 

団交終了後、執行委員(支部長)への経過報告のうえ意見を問い、妥結の方向で進めることとなりました。

今後、労使協定書を作成、労使でお互い押印、妥結となります。(協定書締結後、最終報告をします)

 


 

今年の交渉を振り返ると、特に待遇面について、特別調整手当が基本給に組み込まれることになります。基本給が上がることで、年収の改善や退職金の積み増しなどにつながり、将来的にメリットとなると考えています。また給料表の改正、時間給基準表の上限引き上げ、子の扶養手当拡充などが実施されます。各項目においても要求通りとはなりませんでしたが一定の成果は得ることができたと考えています。

ただ他産業では、今年度も物価上昇を上回る大幅な賃上げが実現しています。これは優秀な人材確保のためという意味合いがかなり強いということです。

回答書にあるように「過去最大の改善」「将来へのサポートに重きをおいた」とありますが、他業種との差が広がり続けています。私たちの介護業界は価格転嫁できない業種であり、今後の国の施策にも注目しないといけませんが、将来の人材確保はどうなるのでしょう?ますます不安が大きくなりました。