議事録

2025年度第1回団体交渉を行いました

2025.01.02

2025年度の第1回団体交渉を1月1日18時30分からサンパール白鳥で開催しました。

今回の団体交渉は、2025年度の労働条件を決めるための長い交渉の1回目です。いわゆる春闘、UAゼンセンでは「賃闘(賃金闘争)」の開始です。

ちなみに、標記にも今後の更新にも「2025年度」が登場しますが、なぜ2025“年度”となっているのかというと、組合は先日の第8回定期大会(赤字をタップすると新しいタブが開きます)を境に新年度に入っているため4月を待たずに2025年度となっています。

 

一つ前の記事でもお知らせしていますが、2025年度の労働条件の要求(☆2025年度労働条件に関する要求書)を12月23日付けで申し入れました。今回は要求の根拠の説明と、使用者側(法人)の方針の確認を主として行いました。こちらが用意し説明したのはこちら(2025年度 賃闘根拠)です。

 

来年度の賃上げについては、理事長は「今期の収入が少なかったため定期昇給」と考えているとのことでしたので、3月末までタフな交渉が待ち受けていることが決定しました(苦笑)

 

手当の改正については、技能実習生担当手当、兼務手当には渋い反応でした。これらの手当てについては組合内の意思統一もできていないため、今後の組合内での話し合いによってどうなっていくかというところです。皆勤手当については、説明を聞き入れている様子ではありましたが、団交を終えてからの感触としては難しいのかなというところです。しかし、賃上げの一部として置いているものですので、定期昇給の交渉とのバランスを図りながら交渉していきます。

通勤手当についてですが、話していくうちにパートタイマーの支給額の話題になりました。現行は「別表3の額に(労働時間/所定労働時間)を乗じた額を支給する」と規定されています。簡単に説明すると、1日の勤務時間が4時間の職員は通勤手当の額が半額しか支給されていません。職場までの距離が半分になるわけでもガソリン代が半額になるわけでもないのに、です。これもこれからの組合内での協議が必要ですが、不合理な規定を常識的なものに直すことが先決なのかもしれません。

 

続いて、定年までの昇給についてです。今後10年をかけて65歳まで定年が延長されることはご存じであると思います。名目賃金の上昇はあっても実質賃金が下降路線である今、先般使用者側が提示した賃金規定(定年延長時の給与決定について(2024年第2回労使協議会))は再考してもらうほかないと考えています。外国人が増えてきたので“頭数”は増えたかもしれませんが、それでも60歳になった途端に給料が大幅に下がるのはいかがなものかと考えます。「やらなくていいことが増える」と言われたところで、個人に蓄積されたものを基に働くため、明確な職免などがないかぎりは要求し続ける必要があります。

 

要求事項に「夜勤の就業時間を統一し、事業所間の休日数の差を無くすこと」があります。これは、夜勤の勤務時間が13時間の事業所、14時間の事業所、15時間の事業所、16時間の事業所があるのですが、16時間の事業所では1回の夜勤で2日間勤務したことになります。(8時間+8時間)しかし1ヶ月の労働時間はどの事業所でも同じであるため、2日間勤務したことにならない事業所では“丸々1日のお休み”が減っているのが現状です。職員数が増えても負担が減っていない中、休日の確保はとても大切であることを訴え続けます。

この課題については、各支部長が上司(勤務を組んでいる人)と話していくことを求められました。各施設長に話が通っていますので、建設的に話し合い、より良い労働環境を目指していくことになります。

以前は16時間勤務ではなかった真珠の湯グループホームですが、労働環境がの変化に懐疑的な人たちを説得して変更したところ、いまでは休日数の増えた環境を喜んでくれていることを最後に添えておきます。

 

次回の交渉は1月20日18時30分からサンパール白鳥で行うことになりましたので、ご意見等ありましたら所属支部の支部長へお伝えください。