活動報告

2022年度労働条件闘争 第3回団体交渉を開催しました

2022.03.08

3/7(月)18時30分から東部運動公園第1会議室において、2022年度の労働条件についての3回目の団体交渉を開催しました。

 

この春は、少しでも他社との格差を改善しようと労働条件と付帯事項を合わせて多くの要求事項を申し入れましたが、交渉できる残り時間を考え、下記の項目に絞って交渉しました。

要求項目の番号は、要求書に記載したままにしています。すべての要求項目はこちらから。

法人からの回答の1回目2回目もご確認ください。(赤字をクリックまたはタップしてください。別ウインドウで開きます)

 

交渉の前に、瑞祥会の次年度からの扶養手当の金額変更と改善支援補助金手当の支給時期についての説明がありました。

配偶者の扶養手当は13,000円から8,000円に、子の扶養手当は5,500円から7,000円へ変更されるとのことです。

これは、今年の10月から短時間労働者の社会保険適用が拡大されるためであり、社会情勢も関係しています。

組合は、子の扶養手当を6,000円への増額要求していましたので、要求以上に勝ち取ることができました。

ルボアについては、2024年10月の改正で短時間労働者の社会保険適用が拡大されるため、2024年の4月~10月の間に瑞祥会と同じような金額へ変更されます。時期が違う理由は、事業所の被保険者の総数の違いです。詳しく知りたい方は各事業所の管理者にお尋ねになるか、当ホームページの意見箱からお問い合わせください。

また、改善支援補助金手当は2ヵ月遅れで支給されるとのことです。よって、5月から毎月、実績に応じた金額が給与に含まれることになります。

 

以下、今回の交渉項目です。

Ⅰ.2022年度 賃金改定に関する要求内容

1.賃上げ額

(1)正社員組合員

  1)所定内賃金引上げ

UAゼンセンの方針に基づき、全組合員の所定内賃金を1人当たり9,500円引き上げること

 

(2)パートタイム組合員

1)UAゼンセンの方針に基づき、1人当たり平均時給を50円引き上げること

 

2.賃金制度

(1)正社員組合員

    公正な昇格制度確立のため、組合が提案したキャリアパス制度を導入すること

 

Ⅲ.労働時間の短縮・改善に関する要求

3.積立年次有給休暇について

(1)適用条件の拡大

出勤停止を命じた際、育児休暇・介護休暇取得の際に使用できることとする

こと

 

(2)上限の設定

上限を40日とすること

 

Ⅳ.定年制度に関する要求

1.定年を満65歳の年度末とすること。もしくは定年制度を廃止すること

 

Ⅶ.その他

2.労使の代表者で構成する衛生委員会を設置し、そこで決定したことを各事業所で実施すること

 

4.始末書を提出した職員の減給や昇給停止についてのルールを労使で協議し、規定化すること

 

賃上げについては、介護職の正規職員の平均で約6,630円プラス扶養手当分、週30時間以上勤務しているパート職員の平均で42円、30時間未満が32円と、まだ要求額との差があるため再交渉します。

 

キャリアパス制度については、前回と同様に法人の未来のために制度導入の必要性を伝えました。

今回は、処遇改善加算のためのキャリアパスと従業員のキャリアパスデザインを絡め、法人のキャリアアップ体系表と比較しながら導入の必要性を切実に訴えたつもりです。4月からの労使協議会で詳しく話し合う約束をしました。

 

定年延長については、法人の姿勢は頑なではありますが、「今度の職場は60歳を超えても正社員でいられるので月々の生活費が助かるから、瑞祥会にいたい気持ちはあるけど辞める」という声があった以上、1日でも早い65歳までの定年延長を要求し続けます。

瑞祥会もルボアも、退職理由による退職金の金額の差がないため、60歳からは少しゆとりのある勤務形態にしたい人はパート職員に、同じように働きたい人や働く必要がある人は(60歳以降の昇給はないかもしれませんが)正規職員のまま働けるようになればいいと思います。この年代の職員の労働力の価値が相当高いのは労使共通の認識です。

人件費の計算ができていないことが理由ですぐに定年延長できないなら、早く計算とシミュレーションをしてもらい、本当にもったいない人材流出をなくしてもらいたいところです。

他にも理由はありますが、次年度に定年を迎える職員については“とりあえず”誕生月から年度末へ定年を延ばし、その間に法人に予算等を試算してもらいたいと考えています。

 

衛生委員会の設置については、「労使の代表者で」とありますが、「各事業所の代表者で」とし、コロナ禍が続いていることもあるため主に医療面での方針を統一してもらい、それを基に従業員・利用者の健康面について事業所単位で取り組むシステム構築の必要性を説明しました。だれも完璧ではありませんので、いろいろな意見を取り入れた方針を策定し、より良い法人になればいいと思います。

 

時間の都合でⅦ.4.は交渉できませんでした。

要求と回答はまだまだ乖離しているため、3/28(月)に4回目の交渉をすることになりました。